自己破産とは
自己破産という言葉は本やテレビでよく耳にしますが、実際にどういう内容でどういう手続きが取られているのかご存知ですか? この世には「借金」という言葉とは無縁の方もいらっしゃいますが、消費者金融のCM等が大量に流れている事から分かるように、借金をしている人は意外と多いもの。しかも、それが何十年働いても返せないような膨大な額になっている、という状況もそれほど珍しい事ではありません。そういった場合の、最後の切り札が自己破産なのです。
自己破産とは、累積してしまった債務を一度白紙に戻し、その人に新しい人生をやり直してもらおうという趣旨の法律です。「借りたものは返す」「約束した事は守る」がこの世の大原則ではありますが、だからといってむやみと人生を台無しにする必要はありません。与えられたチャンスを有効活用して、今後の生活を立て直していけばいいのです。
しかし、自己破産をする際には注意点がいくつかあります。『自己破産したのに借金が帳消しにならなかった!』『保証人になってもらってる人のところに取り立て屋が!』なんて事にならないように、自分の状態が自己破産に見合っているかどうかも検討に入れて考える必要があります。破産法で定められた免責不許可事由に該当すれば原則、借金はチャラになりませんし、保証人がついていれば、自分が免責されてもそちらへ債務が移転するだけと考えてください。また自己破産後はおよそ財産と名のつくものは全て差し押さえ対象になりますので、持ち家なども処分されてしまいます(ローンが残っている場合はローンを払い続けないといけません) 財産を残したままで債権整理を目指すのなら、自己破産よりも個人再生といった方法が適しています。